The second partner ~夢と英雄と雪解けの記憶~
羨ましそうにそう述べた私の言葉を聞いていたアヤ。


彼はにっこりと微笑み、氷のチャペルを見つめる私に言葉を掛けてくれた。




「再婚したいと思うんだったら、これからいい縁に巡り合えるよう頑張ればいい。

30歳なんて、まだまだ若いんだからさ。」




優しく笑みを滲ませ、私の冗談に真面目な返答を返すアヤ。


他愛のない冗談を真剣に返され、急に私は恥ずかしくなった。




我に返ってみれば、こんな発言、ただ寂しいだけの女としか見られない。


離婚して相手がいないから、再び傍にいてくれる相手を求めているように思われただろう。
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