The second partner ~夢と英雄と雪解けの記憶~
アヤに倣い、斗真と豊もコーヒーのカップに手を掛ける。


私は煮え切らない思いを抱えたまま、和やかさを取り戻しつつあるこの場の雰囲気に合わせ、仕方なくこくりと頷くしかなかった。




―――気のせいだったのかな……?




そんな風に思える程、すぐにアヤたちはいつも通りの会話を始める。




コーヒーを飲みながら交わされるスノーボードの話。


大好きなものの話をしている3人の表情は、いつも通りの明るい笑顔だ。
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