The second partner ~夢と英雄と雪解けの記憶~
「あれ……、拓也……!?」




テレビからの音声だけが賑やかに鳴り響くリビング。


いつもなら面倒臭そうにしながらもまだ眠そうな声が聞こえ、ソファーの上にはコーヒーを飲む彼の姿があるはず。




それなのに、今朝はどうして……?




「えっ……、ちょっと。

嘘でしょ……!?」




コーヒーの残り香がない生活空間に違和感を覚えた。


同時に目に入ったのは、リビングテーブルの上に置かれた1枚の書類……――――――
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