The second partner ~夢と英雄と雪解けの記憶~
「都那がこんな車に乗ってるなんて、正直意外だったよ。」




車の中でタバコを吸いながら、助手席の俊哉が話し掛けてくる。




「昔っからそうだよなぁ。

都那はどこか男っぽい所があるんだから。」




きっとそれは、車好きな私の趣味を指しているのだろう。


外見が可愛らしいフィガロだけど、これだけ古くマイナーな車を知っている女性はきっと少ない。




小さい頃の私もそう。


女の子が好きな美少女アニメよりも、男の子が好む特撮のヒーローの方が好きだった。




小学校低学年くらいの頃、この町で俊哉とヒーローごっこをして遊んだ事を薄っすらと覚えている。
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