鳥籠の底は朱い道
――その後、朱道は独学ながらも色々と社会のために常識を勉強し続けた。
その理由は一つ。
目標である前朱雀。その息子である本来の朱雀の後継者がある高校に来るから。
その高校に行くための手続きはすでに黒馬によって終わっていたが、何も知らずに高校に行くのは流石にまずい。
けど、その成果もあり朱道は普通にでもその高校、神路高校へといけるほどの知識を持ち、社会でもまぁそれなり生きていけるような常識を身につけていた。

そうして朱道は動きだした。
前朱雀を殺す手がかりを知るために、クロと一緒に神路高校へと……未来へと進んで行った。



人の生きる道は様々だろう。
楽しければ苦しい時も悲しい時もある。
けどそれは結局、自分の物差しでしかない。他の視点からでは全く別に見えるかも知れない。
けどやはりそれは生きるための理由が違うから。
同じ理由を持つ者は必ず存在する。
その出会いは必然でも、偶然でも、奇跡でもあるだろう。けどきっと出会える。
あの立花朱道でも出会えたのだから。
そうして出会えば変わることがある。きっと自分の生きる道を見つけ出せる。

生きる理由がなく、ただ平凡と生きている人でも……。

最低でも未来を探そう。

それがあなたの生きる道だから…………
< 69 / 69 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:3

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

ハフピスライン

総文字数/92,056

ファンタジー195ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
人と魔物の争い。 王と魔王の争い。 平和を掴むために人は戦い、人が憎いから魔物は戦う。 ならば、人と魔物の子であるハーフは何を望んで戦うのか。 そして本当の平和とは争うことなのか。 たった一人の青年は、平和とは違い全く別な目的で魔物と戦う。 しかし彼は無意識で最も優しい平和を知っている。 この争いにその平和が通用するのか、これは誰にも分からない。 これは彼の生きる道の物語。
幻が視る固定未来

総文字数/196,309

ファンタジー383ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
彼は自分の未来を知っている。 未来への道筋も理解している。 その道は自由に走る道路ではなく、ただ一直線に目的地に向かう線路。 だから彼はそのままレールに乗って走るだけ。 そこに特別な感情はなく生まれた時からそうであったから、気にすることなどなく、一度たりとも『嫌』と思ったことはない。 彼は運命に従う。 彼は道を外れない。 彼は目的地に絶対につく。 そうして終着駅についてしまったら彼はどう思うだろうか? ーーしかし、道は一つではなかった。 彼女が現れたことにより彼の道は二つに別れた。 一つは今までと変わらない固定未来の道。 もう一つは彼女が作った未来の見えない道。 さぁ……彼はどっちに足を運ぶだろうか? それが彼の初めての意思により進む一歩になるだろう。

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop