青空の下に ~ 私たちの1ページ ~



「私ね、あのとき晴輝と話したのは一瞬だったけど一目惚れしちゃったんだ…」



愛莉は恥ずかしそうにしながら、下を向いている。



「愛莉…」


俺がそう言ったあと、愛莉は顔をあげて笑顔になった。


「愛莉って言ってくれたね!晴輝に愛莉って名前可愛いねって言われてから、愛莉って名前大好きになったんだ」


嬉しそうに話し出す。



「覚えてたんだ…。」



「うん!あ、愛莉が晴輝のこと好きって言ったの忘れてね?」



愛莉は悲しそうに言った。



「多分ね、晴輝に色々…聞いてもらいたかったんだと思う。好きとかじゃないのかなって。雪ちゃんを好きな晴輝を見て思ったよ」


愛莉は俺のこと覚えててくれたのに、気づかなかった俺が恥ずかしい。


「病気は治った…の?」



「あれから入退院繰り返しながら治ったよ!」



愛莉は嬉しそうに目を細めながら笑った。



「でもね、お母さん死んじゃったんだ疲労が積もって倒れちゃったの。愛莉のア..イリのせいだ」



さっきの笑顔とは別に目からは涙がでて、地面に膝から倒れこんだ。



「愛莉のせいじゃないよ、お母さんは愛莉が元気なことが自分の幸せだったんじゃないかな」



「は..ヒクッ...るき...ヒクッ」


俺は倒れてる、愛莉を抱き締めた。


「晴輝ありがトウ...お母さんがね昔モデルになりたかったって話をよくしてたんだ」



「だから...ヒクッ 愛莉モデルになりたいのっ」




愛莉は俺から離れて俺の目を真っ直ぐに見た。



「いーじゃんっその夢」

愛莉は強い。


「ありがとね!晴輝にこの話をずっとしたかったんだと思う」


ニコッと笑った。


「あ、晴輝!さっきは酷いこといってごめん」


酷いこと?

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