病愛。【完】
私達は昼食が終わると屋上を出た。




とは言ってもあまり昼食は食べられなかった。










なんで…私は颯と話しちゃいけないんだろう。





そんな考えが頭を渦巻く。





なんで…私と恭平はいとこだったんだろう。





なんでお母さんとおばさんは姉妹だったんだろう。





もう考え出すと止まらなかった。





でも…これはすべて「運命だから」として解決せざるえなかった。





もう、しょうがないことなんだ…










「次、移動教室じゃん。行こ。綾香?」





ニコッと笑って言う成美。





「うん。」




私も微笑み返す。




そして私達は教室へ帰って違う教室へと移動する。





まだ昼食の時間。





廊下に人の姿はあまりなかった。





「そういえばさ。真くんはどんな調子?」






「え?ああ。ちょっと体調崩しちゃったみたいで…今日は休んでる。」





「そうなの?!大丈夫?」





「大丈夫だよ~今日、私が付きっ切りで看病するし。」





「優しいお姉ちゃんだね~」





今通ってるところはちょうど真の学年…中学1年生の教室の前だった。




みんな真のように体が小さかった。




可愛いなぁ…





そんなことを思いながら1年の教室を見ていると…





一人、私と目が合った男の子がいた。





その子は目をそらさずジッと私を見つめる。





私はその視線に圧倒されたのか立ち止まってしまった。





「どうした?綾香??」





成美も私に続いて立ち止まる。





その男の子は教室から素早く出てきて私の前に立った。





真と同じくらいの背の…可愛らしい男の子。







「初めまして。僕、真の友達の朝輝(あさき)って言います!!」





ああ…真の友達…





「真と似てて…可愛いですね!!綾香先輩!!」





先輩…かぁ。





「いや。全然だよ?」





私が言うと朝輝は私の手をにぎって






「よろしくお願いしますね!!」





そう可愛い笑顔を向けてきた。




なぜよろしくなのかわからなかったが…






人懐っこい笑顔を向けてくる朝輝に何も言えない私だった…
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