病愛。【完】
私はドアを開けた。




そこには本当に真がいた。





でもなんで真が…?





「どうしたの?」





私が聞くと真はいきなり部屋に入ってきた。





「ちょっと、真…?」





真はどんどん部屋の中へと入っていってしまう。






そして私の勉強机の上に座った。






私はドアを閉め、ベッドに座った。






「で?なんか大事な話だから中に入ったんでしょ?」





私が言うと真は頷いて






「ああ。さすが姉なだけあるな。」





と褒めるのでなんだか照れてしまった。






「…で?何?大事な話って?」






私が聞くと真は真っ直ぐな目で私を見つめた。









「綾香、恭平に何かされただろ?」







「はぁっ?!」






いきなりそんなことを言われたのでつい大きな声を出してしまう私。





「そういう反応ということは…図星だな?」





「…まぁ。」






私は昔から真には隠し事ができない。





なので洗いざらいすべて話した。






「…で。ついさっき、トイレの前でキスされました。」





「は?」






真の目が変わった。




真剣な目つき。






「キスされたって…綾香、ファーストキスだろ?」





「そうだけど。」





「……さねぇ。」





「え?」





何か真がボソッと呟いた。





それから真は勉強机から下りると私を抱きしめてきた。







えっ、ちょっ、真…?!
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