●全力妄想少年●
結局新しい策が何かは具体的には教えてくれなかったが、全く鈴木さんは凄い人だ、としみじみ感心してしまう。


下駄箱のところで貴明が待っていてくれたので、一緒に通学路を歩いて帰った。

あまりの暑さに「俺は脱ぐ!裸で帰る!」と言い出した貴明を無視して、「鈴木さんは凄いけどもし自分の娘が鈴木さんみたいな子だったら大変だろうなーでも中西さんもちょっと……」などとたわいもないことを考えていたら、いつのまにか貴明が上半身裸になっていた。
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