イジワル副社長はウブな秘書を堪能したい
 瑠海は布団から出ると立ち上がって冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出し、私に手渡す。

 起き上がって軽く喉を潤すと、その姿を見た瑠海がクスッと笑った。

「何ですか?」

「桃華、その格好。浴衣がはだけていろいろ見えちゃうんだけど、誘ってるの?」

「え?」

 瑠海に指摘されて自分の姿を見れば、本当に浴衣がはだけていてパープルの下着も見える状態。

「ぎゃー‼」

 慌てて布団で自分の身体を隠せば、さっきまで持っていたはずのペットボトルの水を布団に溢した。

「あっ」

 布団がじわじわと濡れていく。

「桃華、狼狽えすぎ」

 瑠海が肩を震わせながらクククと笑いを堪えている。

「だって、瑠海が急にあんな事言うから」

「ごめん、ごめん。桃華の布団駄目になっちゃったね。どうしようか?浴衣は棚にまだ予備があったけど」
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