Black World
そんな話をしていると、体育の授業が終わる。


「じゃ、またな。健闘を祈る」


何の健闘だよ。


しかも、顔と言葉が合ってないから


でも成瀬と話が出来て、良かった。


少しの間だけ、昔の自分に戻れた気がした。


「絢瀬、梶原くんと知り合いなの?」


教室へ向かって歩いていると、まひろが成瀬のことを尋ねてくる。


成瀬と私は、友達。


でも、中学の友達だ。なんて言って、誰かに中学時代のことを詮索されるのは嫌だった。


だから、、、


「さっき、話し掛けられた」


そんなデタラメな嘘を付いた。


まひろは元々、興味がなかったのか?


それ以上、特に何も聞くこともなかった。

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