絶対に逃げられない部屋
愛の再確認


ふと横にいた美和に目をやる。


美和の目は真っ赤にはれて厚ぼったい。


きっと僕が目を覚ますまで、何度も何度も泣いたのだろう。



「なぁ、美和。心配かけてごめん。」




美和は包帯が巻かれた僕の胸元めがけて何度もこぶしを振り下ろした。



「ちょっ、痛い。痛いって」



「ばか・・・ばか・・・本当に心配かけて。あんたが病院で寝てる間、本当に生きた心地しなかった。ずっとベットの横で祈ってた」



「・・・ごめん。この恩は必ず何らかの形で返すから」



僕があの部屋で遊んでいる間も。







美和はずっと僕の横にいてくれてたんだね。




本当にすまなかった。




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