【完】私の好きなあいつは無口で俺様な二重人格くん。
みんなはたわしやら、ほうきを持ってくる人がいた。
いよいよ、最後の3番目。
西垣くんがいた。
「位置について。……よーい」
──バン!!
走りすぎてく西垣くんは周りの皆を越して行った。
女子の歓声はもう聞きたくない。
あ、西垣くんがカードを引いた。
一瞬固まって凄く険しい顔をした。
そして、
なにが出たのか気になっていると西垣くんがこっちに走ってきた。
え?
なにが出たの?
「「きゃーっ!!!」」
「西垣くんがこっちにきたわよ!」
「私、西垣くんに持って行かれちゃうのかなー」
「引いたの、『好きな人』だったりしてー」
女子が騒ぐ中、もし引いたのが『好きな人』だったら……なんて思う自分もいた。
「わ!」
ぼーっと考えていると、いつの間にか西垣くんが目の前にいて、私の腕を掴んで走った。