晴れ時々@先生の妹【第2巻】






使い終わったフライパン等の洗い物を手際よく洗っている中村先生。






――二戸 梨杏に言われた通り確かに俺は“ガンコモノ”なのかもしれない。






だけど、ある程度のこだわりがないと美味いと思えるような料理が作れないのも事実だ。





まあ、こんな事を考えていること自体俺は“ガンコモノ”なんだよな――。






そもそも、生まれついた性格の一部だとしたら、なかなか直りにくいだろう。






全部ひっくるめて、慣れて、早く俺の事を好きになってくれよ――。






ケチャップのボトルを逆さまに向けてニヤニヤと笑いながらオムライスの上にケチャップをかけている二戸 梨杏、時々首を斜めに傾げて難しそうな顔をしている。






――前から一度やってみたかったんだ、オムライスの上にケチャップで字を書いてみるの……。


< 43 / 234 >

この作品をシェア

pagetop