シンデレラは硝子の靴を
堕ちる所まで堕ちてやる


栗色の色素の薄い髪は、いつもサラサラと風に揺らされて。





ビー玉みたいな瞳は澄んでいた。





「約束だよ。」




小さな私の小指に、少しだけ大きい小指が絡み合う。



はにかむように笑うと、男の子は決まって優しく私の名前を呼ぶ。






「さぁちゃん。」





暖かな木漏れ日。





秋が深まる頃。




少しひんやりとした風が、頬を撫でていく。






カラカラと枯れ葉が道を転がっていく音が聞こえる。












「大きくなったら、僕のお嫁さんになって。」






< 1 / 416 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop