浮気彼氏から奪うオトコ。
「蒼斗クン…復讐なんてやめよう?」
「……え?」
「永遠に続くだけなんだよ。復讐は…」
「…妃鞠ちゃん」
あたしはもう1度彼を睨んだ。
「もう柚希にもかのんにも…、
そして蒼斗クンにも近づかないで」
「…それは無理だな」
「え…?」
「柚希は…、柚希だけは……。俺の傍にいてくれるオンナなんだよ」
虚ろな瞳をしている柚希は、もう限界に近かった。
「アンタ…馬鹿じゃないの?」
強気の声が不意に聞こえた。
視線を向けると、秀のお姉さんが、秀の胸倉を掴んでいた。
「アンタの性格じゃあ、誰も近くになんていないわ!
この子をずっと苦しめていたのよ!気づきなさいよ!」