龍乃一味のカオスな学園生活
「いいかい?セレナ」

ノエルがセレナの頭にポンと手を置く。

「苦しんでいる人を早く助けてあげたい、それはとても立派な心がけだよ。でもね、助けてあげる側のセレナが慌てちゃいけない。急がなくていいんだ。セレナの力があれば、確実に助けてあげられるんだから」

「はい…」

俯くセレナ。

「龍乃さんの言う通り、まず深呼吸だよ。そして、怪我している人の話をしっかり聞くんだ。どこが痛いのか、どんな風に痛いのか、いつから痛いのか。それをしっかり聞けば、間違えて健康な歯を抜いちゃったりはしないから」

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