龍乃一味のカオスな学園生活
再び生徒会室を出て、小走りに自動販売機の所へ。

釣り銭を取り、生徒会室の引き戸の前まで戻った時だった。

「あちちちちち!」

中から龍乃の声。

「あれ、龍乃さんどうしたの?」

何の気なしに引き戸を開けたノエルは。

「ファッ!?」

龍乃のあられもない姿を目撃してしまう。

穿いていたズボンを膝の辺りまで下げ、太股をハンカチで拭いている龍乃。

いつも男子制服を着ている龍乃だが、下に穿いているのは『らしからぬ』苺柄の可愛いショーツ。

しかし柄はともかく、形状は結構ローライズな…。

「なななななっ、ノエルっち!」

よく日焼けした顔でもはっきりと分かるくらい赤面して、慌ててズボンを引き上げる龍乃。

見ればズボンはココアの染みがついていた。

どうやら熱いココアを零してしまった為、慌ててズボンを下げたらしい。

その現場をノエルが目撃してしまったと…。

< 118 / 852 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop