龍乃一味のカオスな学園生活
「父や母、そして宗主や夕城一派は一目置いているようだが」

刹那は、ほう…と一つ溜息。

「あくまでそれは『丹下 龍太郎』に対してだろう?俺はあの龍乃には何の人間的魅力も感じない。ただのチャランポランな女だ」

どこか間の抜けた父・久遠と、ヒステリック、ツンデレな面もあるが剣の腕は超一流の母・琴子。

足して2で割った結果、刹那はえらく生真面目な性格に成長していた。

「まぁ龍乃以前の生徒会長にも魅力を感じていた訳ではないが…だからといって龍乃に忠義を立てる謂れもない」

「忠義って…」

苦笑するクラスメイトを他所に。

「時間だ」

刹那は立ち上がる。

「生徒会としてではなく、独自に風紀を取り締まってくる」

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