龍乃一味のカオスな学園生活
親子三代水入らず(但し龍)
夕城 さくらは一応天神学園中等部編入という事で決着を見た。

中等部2年という事で、琥珀と同じクラスだ。

琥珀、不機嫌。

も、チョー不機嫌。

「何で僕があの無礼な子と同じクラスな訳?次期指南役として忌憚ない意見を聞かせてもらいたいんだけど」

昼休みの生徒会室。

母・奏多の手作り弁当を食べながら、琥珀は隣に座る刹那に噛みつく。

「俺に噛みつかれても困ります、お嬢様」

同じく奏多の持たせてくれた弁当を食べながら、刹那は淡々と答えた。

「じゃあ武君どう思う?」

「…不本意ながら音無と同意見だ」

こちらは花音の作ってくれた弁当を口にする武。

仏頂面で頬張るのは、桜でんぶと海苔で描かれたうさぎちゃんのちらし寿司と、うさぎちゃん林檎。

ぷぷ、可愛い。

妹の花もお兄様とお揃いの弁当で、隣で嬉しそうに食べている。

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