龍乃一味のカオスな学園生活
セレナは兄さんが心配
午後7時半、橘家。

「ただいまぁ…」

ノエルが帰宅したのを、セレナが出迎える。

「おかえりなさい兄さん、どうしたの?今日も遅かったですね」

「うん、生徒会の仕事が立て込んでてさ…」

少し疲れた顔で、ノエルはセレナに言う。

「晩御飯、出来てますよ。今日は母さんのビーフシチューですよ」

「ホントかい?やった、母さんのビーフシチューは絶品だからね」

言いながら靴を脱いで上がるノエル。

…大丈夫だろうか。

一旦着替える為に二階の部屋へと向かう兄を見ながら、セレナは考えていた。

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