龍乃一味のカオスな学園生活
「うっわ、こんな面倒臭いの毎日やってる訳?よくやるわねアンタ達」

書類に目を通してそんな事を言うのは、書記の亜鳥だった。

「しかも数の多い事…無駄が多すぎるんじゃない?用紙の値段だって馬鹿にならないでしょうに」

「あ、あの…亜鳥さん…?」

ノエルと龍乃が、キョトンとした顔で亜鳥を見る。

いつもならば会議終了と同時に、さっさと黒い翼を広げて下校してしまう亜鳥だというのに、今日はまだ帰らないようだ。

「二人で毎日こんな数の書類なんて、やれやれね」

「……」

「これじゃあ下校放送ギリギリまでやらなきゃいけないわね」

「……」

「あーあ、大変そう。私ならもう一人くらい、手伝いが欲しい所ね」

「……」

「どこかに暇な奴でもいないもんかしらね、私だったら捕まえて手伝わせるけど」

「あ、あの、亜鳥さん…もしよかったら手伝ってほしいんですけど…」

「そぉ?そんなに言うんなら手伝ってあげない事もないわよ?本当は私も色々忙しいんだけどね!しょうがないわねぇ、少しだけよ?少しだけ」

「……」

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