龍乃一味のカオスな学園生活
「むぅ…」

結局セレナに手間をかけてしまった。

「かたじけないセレナ殿…手を煩わせてしまった…」

頭を下げて詫びる武。

「いえ、お気になさらず。こういうのが保健委員の私の仕事ですから」

セレナは柔らかく微笑む。

お節介で世話好きで、でも引っ込み思案でそそっかしい。

どことなく妹に似た保健委員。

彼女に癒されるのは、何故か心地良い。

「また何かあったら…頼んでいいか?」

「勿論です、責任持って手当てしますよ」

武の言葉に、セレナはもう一度微笑んだ。

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