龍乃一味のカオスな学園生活
「そこのそれっ!」

さくらは同じ教室にいた、風紀委員にして次期指南役を指差す。

「そこの軟弱変態が、琥珀ちゃんと腕組んで登校してきたのを目撃したのですっ!」

ええっ?とか、いやぁっ!とか。

教室内に悲鳴が上がる。

いまだ根強い刹那変態説。

とうとう琥珀がそのマニアックな責めの毒牙に陥落して性奴隷化してしまったかと、多くの生徒達が咽び泣く。

「風紀委員の癖にっ!風紀委員の癖にっっっ!」

怒りにその場で地団駄踏むさくらに対し。

「うむ、いちいち尤もだ、夕城の小娘」

あれ、刹那が怒らない。

「俺もお前の言い分が正しいと思う。このような風紀を乱す行為はいかんのだが、その…琥珀の奴がどうしても腕を組みたいと言うのでな…」

「琥珀っ?琥珀っっ?呼び捨てですかっ!ムキーッ!悔しいぃいぃいぃっ!」

さくら血涙を流す。

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