龍乃一味のカオスな学園生活
ケーキが切り分けられて、来場者に振る舞われる。

今年のケーキは、天神地区ではちょっと有名な洋菓子店の特注品だ。

出資元が多かったので、今回は奮発したらしい。

「これは美味しいです、なかなか上等なケーキなのです」

さくらがフォークを口に運んでまぐまぐと味わう。

「だよねっ、やっぱケーキは別腹だよねっ」

口の周りにクリームをベッタリつけて言う龍乃。

お前には一体幾つ別の腹があるんだ。

生徒会長の癖に全然働かねぇなお前。

「そしてケーキといえば、やはり苺なのです!」

大きな声でさくらが言った途端に。

ピクッと。

ノエルと龍乃が動きを止める。

「どうしたのです?」

キョトンとするさくら。

「い、いや…」

ノエルと龍乃の脳裏に甦る、色々アレな思い出…。

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