龍乃一味のカオスな学園生活
「まぁでも」

スポーツタオルで汗を拭きながら、ノエルが立ち上がる。

「一応生徒会というからには、ちゃんと仕事もしなきゃいけないかなぁ…」

「仕事って何をすればいいんですか?兄さん」

セレナが首を傾げる。

そう、そこである。

生徒会とはいえ、ここの面子には経験者が一人もいない。

何をやったらいいかも分かっていないのだ。

「まぁ前生徒会執行部が、引き継ぎもなく辞任しちゃったしねぇ」

琥珀がクスクス笑う。

「現生徒会長の人望のなさが窺えるな」

ジト目で龍乃を見る刹那。

「照れるぜ刹那っち」

頭を掻く龍乃。

別に誉めていない。

< 52 / 852 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop