龍乃一味のカオスな学園生活
間もなく年が明ける。

残す所、あと10分少々という所か。

「あら?」

お茶を飲みながらテレビを見ていた小夜は、隣の龍乃が寄りかかってきた事に気付く。

既に目を閉じ、うつらうつらと。

龍乃は舟を漕ぎ始めていた。

「何でぇ龍乃の奴、年が明ける前に寝ちまったのかよ、ガキだな」

龍太郎が苦笑する。

「そんな事言わないであげて」

優しく龍乃を横にして、膝枕してやりながら小夜は笑った。

「生徒会長に立候補して、天神学園生徒会の為に奔走して…まだまだ生徒会役員のみんなから見たら頼りないだろうけど、龍乃は龍乃なりに、今年は頑張ったんだから…疲れてて当然だよ…ね?」

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