龍乃一味のカオスな学園生活
「ともかく」

刹那が豆太郎の首根っこをグイと摑む。

「話は職員室で先生方と共に聞かせてもらおう。風紀を乱す輩は、人間だろうと妖怪だろうと見過ごす訳にはいかん」

「あわっ、そのっ、待ってっ、ぴゃあぁぁぁぁっ」

憐れな声を上げながら、豆太郎は刹那に引き摺られていく。

「お、お助けをっ、冬樹様あぁぁぁあぁっ!」

助けを求める声は。

「また冬樹君の事呼んでる…すとーかーって怖いね…」

最後まで花に誤解され続けた。

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