龍乃一味のカオスな学園生活
「じゃあ」

書類をトントンと纏める亜鳥。

「これは龍乃が職員室持っていきなさいな」

「え゛ーっ」

龍乃がイヤーな顔をする。

「亜鳥っくす持ってってよ」

「嫌よ、生徒会長はアンタでしょ?」

「書類出すのが遅いって、鬼龍先生にお小言言われるんだよぉ」

「ホントの事だから仕方ないでしょっ」

龍乃の薄い胸に、書類をパシッと押し付ける亜鳥。

「少しは生徒会長の自覚持ちなさいよねっ、私は先に帰るからっ」

龍乃を残し、亜鳥は仲間達を引き連れて帰っていく。

「亜鳥さん…ちょっと言い方キツイんじゃないでしょうか…」

ショボくれた龍乃の姿を、セレナが振り返って見る。

「いいのよ」

亜鳥はフンと鼻を鳴らした。

「生徒会長って事は、私達の頭目なんだから。龍乃にはもっとしっかりしてもらわなきゃ困るわ」

「つまり亜鳥ちゃんなりの、龍乃ちゃんへの期待の裏返しだとさくらは思うのです」

さくらのナイスなツンデレ誘発発言に。

「なっ!ちっ、違うわよっ!別に龍乃を思っての愛の鞭とか、そういうんじゃないんだからねっ!」

期待通りの純正ツンデレ反応、有り難うございます。

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