龍乃一味のカオスな学園生活
「あれ、今朝は冬樹君まだ?」

花が生徒会室を見回して言う。

真面目な彼が遅刻する事は過去なかったのだが。

「雪道で遅くなってるのかな?」

「そんな筈はなかろう、冬樹は学園の宿直室住まいだぞ」

琥珀の言葉に刹那が返す。

「ならば例によって宇宙の彼方まで意識がぶっ飛んでるのだと、さくらは思うのです」

失礼なさくらの物言いだが、あながち間違いとも言い切れない辺りが冬樹は恐ろしい。

「流石の冬樹っちも、今朝は寒いだろうからねぇ、慌てて上着とか準備してるのかも」

龍乃が、にゃはは、と笑っていると。

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