龍乃一味のカオスな学園生活
なのに。

「ありゃ…」

龍乃の瞳から涙が零れるのは何故だろう。

「た、龍乃さんっ?」

いつも元気な彼女が、生徒会長の椅子に腰掛けたまま泣いている。

その事に狼狽するノエル。

「龍乃さん、どうしたんですかっ?」

「どこか痛いのっ?」

「何よ龍乃、どうしたっていうのよっ」

セレナが、花が、亜鳥が、心配そうに声をかける。

「や、ち、違うんだよっ、何でもないんだよっ!何でもないんだけどっ、あれっ、おかしいな、にゃはははっ」

グシグシと涙を拭いながら、笑って見せる龍乃。

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