龍乃一味のカオスな学園生活
何故亜鳥がこんなに敵愾心を抱いているのか、とんと理解が出来ない小岩井夫妻。

しかしここは、小岩井にいい案があった。

「亜鳥さん…でしたね」

小岩井は無表情のまま、穏やかに言う。

「貴女が翼のある河童として、頭の皿を誇りにしている事は、よく分かりました」

嘘である、本当はよく分かっていない。

「ですが亜鳥さん…よく考えてみて下さい…」

「何よっ?」

ギロリと小岩井を睨む亜鳥。

「翼のあるなしに関わらず…河童という妖怪は頭の皿が誇りであると同時に、最大の弱点でもあります…皿が乾いたり、割れたりすると命に関わるといいます…ですが…」

死んだ魚の目で亜鳥を見つめる小岩井。

「その皿がない…つまり亜鳥さんは、弱点を持たない究極の翼を持つ河童という事では…?」

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