龍乃一味のカオスな学園生活
そこへ。

「増長しているのは貴様ではないのか?」

発言したのは行事実行委員の武だった。

「龍乃殿やノエル殿が温厚な性格で強く出ないのをいい事に、好き勝手言っている貴様のそれは、増長ではないのか?」

「他の連中が不甲斐ないから、俺が言ってやってるだけだ」

武に真っ向から噛みつく刹那。

「ま、まぁまぁお二人とも、そんな喧嘩腰にならないで…」

「そ、そうだよ…喧嘩はよくないよ…」

セレナと花が仲裁に入るが。

「強く言わずに理解できる輩なら、はじめから言わない」

刹那は立ち上がる。

「それを増長などと言われたのでは、最早話にならんな」

生徒会室を出て行く刹那。

「待て音無!会議中だぞ、何処へ行くっ?」

怒鳴る武に。

「『増長』している風紀委員は必要なかろう。本日は退席させてもらう」

言い放って、刹那は引き戸をピシャリと閉めた。

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