龍乃一味のカオスな学園生活
「父様や母様、久遠さんや琴子さんの配慮で、初等部から天神学園に通うようになって…久遠さんは、はじめから天神に通わせなかった事を、いまだに後悔してるみたい…」

琥珀は俯き加減に言う。

「初等部に通い始めの頃は、僕と話す時でさえ顔色窺う子だったの。年下の僕にだよ?僕から話しかけると、ビクッと体を震わせるほどだったんだ」

現在のような少年に成長できたのは、久遠や琴子、宗主の孔雀が心身共に鍛え上げ、孔雀の妻である琴月 奏多(ことづき かなた)が琥珀と共に分け隔てなく愛情を注いだお陰。

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