私の大事な彼氏様。



家出3日目。


朝ご飯を食べ終えて、リビングでゴロゴロ。


さすがに、この生活にも飽きた・・・。


バイトも、これ以上休めないし。



ハルに会いたい・・・。


もう、帰ろうかな?


土曜日だし、きっとまだ寝てるよね?



はぁ〜。私は何がしたかったんだろう?

ハル・・・怒ってるかなぁ?





「お母さ〜ん、やっぱりもう帰る〜!」

「もう当分帰って来なくていいわよ?」


ひどいなぁ。


“いつでも帰って来ていいのよ?”


とか言ってくれても、良くない?


私って、誰にも必要とされてない人??

凹む〜・・・。




玄関で靴を履いて、重たいお尻を“よっこらせっ”。


玄関のドアを開けた私の目に、真っ先に飛び込んできたのは、


正に今、ピンポンを押そうとしている、ハルの姿。



「・・・ハル?何してるの?」


「ぶー子・・・どこ行くの?」


「あっえーと・・・散歩。」



何でハルがここにいるの?


もしかして・・・



「迎えに来た。」



うそぉ〜?


はるぅ〜っ!!



「とりあえず、お母さんいる?挨拶したいんだけど。」

えっ!?


「ダッダメっ!いないっ!!」


だって、お母さんには、ハルは出張中って事になってるんだもんっ!!


家出がバレたら怒られるっ!!


「とっとりあえず、車で、話しようっ!今、家誰もいないからっ!!」



ふぅ〜危ない危ない・・・。




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