【完】あんたなんか知らないっ!!
「先生、おはよーございます!!」
「あら、すっかり元気になったのね。
熱もないし、今日は無理しない程度に楽しんできなさい。」
「はい!!」
次の日。
熱がすっかり下がった私は、保健室で検温したあと、先生に外出許可をもらった。
「碧海、今日は遊ぶよ!!」
「もっちろん!!」
「あんまりはしゃぐと風邪振り返すぞ。」
呆れた声を出しながら近づいてきたのは予想通り園田だった。
「わかってますー!!
あ、昨日はありがとね。助かった。」
「あー、別に。
お陰で行かなくてすんだし。」
「え、それって...」
現地学習ってそんなに悪かったの...??
「そう、ひどいんだよ!!
老舗旅館だーっていって広い旅館の雑巾がけ!!
もう足パンパンになったよ...」
なんて女子みたいなしゃべり方をする大和に3人で笑ってしまった。
「まぁだから気にすんな。
それに俺も看病してもらってたし。」
「...わかった。」
「よし、じょあ今日は遊ぶぞ!!」
園田の声で、私たちは修学旅行5日目をスタートさせた。