それでも君が好き
そんな両親の監視下で生きている私は
何かが欠落している。

人を好きになったのは初めてで
どうすればいいか分からない。

それに私にはお見合いの話しがある。

これで何度目なんだろうと数えるのも
止めた。

私は一生、こんな生活を続けなければ
いけないのかと思うと笑いしか出ない。

後数年すれば、私は自由になれると
思っていたのに。

それさえも許されない。

お見合いは毎回断られている。
その度にホッとしている。

なのに今回ばかりは断られそうにない。

理由は簡単。

相手が私を気にいっているからだ。

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