それでも君が好き
告白
「ごめんなさい」

これで何度目なんだろうと思う。

可愛くない私に告白してくれるのは。

何時もならそう言えば終わりのはずなのに
今日は違った。

「付き合ってる人が居ないんでしょう?
いいじゃん、付き合おうよ」

「無理です。私には...」

「君の事なら何でも知ってるよ?
白崎物産の社長令嬢でお見合いは毎回断られている。何でかわかる?」

この人は何が言いたいんだろう?
何か怖い。

「俺は二階堂朔摩。二階堂物産の時期社長。
君の事が気に入ったから毎回のお見合いを
ぶち壊しているんだ。お互いの会社の利益にもなるから付き合おう」

この人が二階堂物産の息子って事は分かったけど、家より小さい会社のはず。

そっちには利益があっても、家にはない。
何となく目的が見えた。

こんな場合、どうやって断ったらいいか分かんない。

「何も言わないというという事はOKでいいの?」

「ち、ち、違います!お付き合いは出来ません」

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