トナカイくんとハッピークリスマス!
「できた」とふわりと離れた峰岸くん。
「戸田さん? 顔、赤いけど、大丈夫?」
「さ、寒さのせいだよっ」
「ははっ、本当だ。鼻も赤い。今日は戸田さんが真っ赤なお鼻のトナカイだ」
にっこりと笑って見せて。
「これ、この前話したアマチュア大会の日時と場所のメモ。良かったら観に来てくれないかな?
誘うことお兄さんに許可取ってあるから」
「あっ…」
許可ってこのことだったんだ。
許可なんて必要ないのに。でもあのお兄ちゃんがOKを出すなんて…。
峰岸くんを認めてたってことなんだね。
「この試合に勝てたら伝えたいこともあるんだ。それも許可を得てる」
「えっ…」
峰岸くんはすっと近付き、左ほほを掠め、あたしの左耳にそっと
「…メリークリスマス」
囁いた。