クリスマスの約束
「あれ古木さんじゃん、どうしたの?」
そう言って近づいてきたのは同じクラスの小山くん。
「あっ…えっと…興味が…」
「えー?違うっしょ、さっきからキャプテンばっか見てる」
「えっ!そんなに見てた?!」
私って顔に出やすいタイプだったのか…!
「図星なの?」
そう言いながらゲラゲラと笑われる。
「もう!練習戻りなよ」
小山くんの背中を軽く押して、そう言うと、適当な返事をして戻っていった。