Sweet Love
どこか棘のある言い方。



な、なんで美雨さんキレてるの…



「話があって連れてきたんですよ。」



「そう。でも、男と一緒にいるところSPさんに見られたらやばいわよ。あの人誰でも容赦しないから。」



そう言って、にこにこ笑ってる美雨さんの目は笑ってない…



「美雨さん…?」



「由愛ちゃん。帰るわよ。」



「え??」



「男と一緒なんて絶対ダメよ。」



私の手を取り歩き出す美雨さん。



私は朔弥に口パクで"ごめん"と言って喫茶店を出た。



ーーーーーーーーーーーーーーー



「それで?どうしてあの子といたのかしら?」



「それは…朔弥が話があると言ったので…」



「どういう話なの?」



どうしてこんなにも事情聴取されているのだろうか…



「えっと…それは…」



「告白されたのね?」



「な、なんでそれを?!」



「あの子の顔見てればわかるもの。」



「朔弥の顔ですか…?」



「ええ。由愛ちゃんのこと好きでたまらないって感じだったわね。」



「そうだったんですか…」



美雨さんもすごい…



「それで?返事はどうしたの?」



「もちろん、断りましたよ!私にはもう工藤先生だけなので…」



「そう。よかったわ。」

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