Sweet Love
「帰ったら存分にかわいがってやるよ、由愛」



工藤先生は耳元でそう囁いて先に家を出て行った



口が滑ったショックと耳元で変態発言された私はしばらくその場から動けなかった


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「今から修学旅行に行くにあたって注意事項を言うからよく聞いてね〜」



あれから、結局遅刻したのは私だけで…



中村先生に生徒が来るまでずっと説教されてた



遅刻っていってもほんの5分だよ?!



生徒が登校する時間までには間に合ったのに…



全部工藤先生のせいだ〜!!



「以上で朝の挨拶を終わります〜では、バスに乗ってくださいね〜」



いよいよ、修学旅行が始まるのか…



私が中学生の時は東京と静岡だったけど今もそうなのか



自由行動あるから生徒が迷わないか心配…



ちゃんと集合時間までに来れるのかしら…



「由愛〜ちゃん!どうしたの??」



「え?あ、松田先生…いや、ちゃんと集合時間までに来れるかな〜と思って…」



「大丈夫でしょ〜俺たちがちゃんと見てれば〜」



「はぁ…なんか松田先生って悩み事なさそうですよね…」



「そんなことはないよ??俺はいつも由愛ちゃんと紘人のことで頭がいっぱい」



「そんなこと考えてないで生徒のこと考えてください!ていうか…その由愛ちゃんっていう言い方なんとかなりませんか…?」

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