Sweet Love
綾が選んだのは私の好きなパステルピンクの薄いセーターに黒いスカートだった。



試着室には一応入ったものの…



困ったなぁ〜



本当は着たくないけど、綾は1度言い出したら折れないからなぁ…



着るしかないか…



私はゆっくりと着替えると、外で待っている綾にお待たせ…と言って見せた。



「由愛…」



出た瞬間に固まる綾。



その顔は、いつも穏やかな綾からは想像できない顔になっている。



「や、やっぱり似合わないよね…着替え直してくるよ…」



自分で言っといてショックだな〜



「違わよ、違う!逆よ、逆!」



試着室に再び入ろうとした私を綾は止めた。



「逆?」



「ちょっと…いや、かなり似合い過ぎててびっくりしたのよ…」



「そうかな?似合わないと思うんだけど…」



「いいのよ、これ買うわよ。」



「あ、うん。」



「すみません、これすぐ着るので値札切ってもらっていいですか?」



先にレジに行った綾が言い出した。



「え?!綾、これ着るの?」



「当たり前じゃない。今度いつ会えるかわからないのに。今着なきゃどうするのよ」



まじですか…



そして、買った服を着た私たちは、喫茶店に来ていた。



「由愛、最近どうなの?」

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