絶望の部屋(再)
休息
陣取りゲームの一回戦が終わり部屋に帰ってくるなり風呂に入って寝てしまった。
 
 
 
寝る前に机の上をみたら大きなバッグあったが気にもとめずベッドにダイブしそのまま夢の中に入ってしまった。
 
 
 
ゲームの疲れからか本当に一瞬で寝てしまい気づけば1日と半日は過ぎてしまっていた。
隣のベッドの一也はまだ起きる気配はなく大きなイビキをかきながら豪快に寝ていた。
 
 
暇だったから部屋の中をグルグルと回っているとふと思い出したのがあのバッグことだった。
 
 
あの大きなバッグの中身は一体なんなのか?と言う興味本位から開けたくなってしまい体がウズウズしてきた。
人間と言うものは開けるなと言われたら開けたくなるものだ。けっして僕は今開けるなと言われたわけじゃないが中身が気になって喉から手が出そうなぐらいウズウズしていた。
 
 
 
そしてバッグに近づき持ち上げてみて重さを測ってみたりもした。重さはそれなりにズッシリきて重たかった。
 
 
バッグと格闘すること30分ぐらいが過ぎた。隣の一也がソワソワしてきて起きてきそうなので一也を待つことにしようと思った。
もし中身が殺した人の死体の一部だったら…
ぞわッと寒気がしてみるのが怖くなってきた気持ちもあった。
 
 
一也が起きた時により自然体にバッグが目に入るように起きた時の動きを事細かに調整しここのなら目に入り絶対に気になるだろう完璧なまでの場所カバンをセットし一也が起きるまで白々しく布団に潜りまだ寝ていることを装うため顔をおおいつくし小さな隙間を作ってその穴から一也が起きるのをじっと待っていた。
 
 
 
それからなにもしない全くをもって無駄とも言える時間を1時間2時間と過ごした。
布団に潜る僕の体には汗すらもしたたってきてもはや自分が可哀想になってきた。ここまで我慢して今更動き出すこともできず布団の中でじっと堪えていた。
 
 
そして待ち始めて3時間後ようやく一也は目を覚ました。
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