あのね、先生。
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一度だけ来た先生の家の場所は、何となくだったけど覚えてた。先生が言ってたカフェも、すぐに見つかった。
小さなそのカフェは、多分男の人が1人で入っても大丈夫。
だからきっと先生もたまにここに来てるんだろうなって。
「ご注文はお決まりですか?」
「あ、えっと…じゃあオレンジジュース」
「かしこまりました」
グルグルと頭の中を回っていた罪悪感と共に、先生に会えるドキドキが加わる。
あたし浮かれてる。
こんな風に思っちゃダメだって分かってるけど、先生に会えるってだけでこんなにもドキドキしてるんだ。
一度先生の家に入った時は、突然だったから何が何だか分からなくて。
だけど今日は違う。
突然でもないし、連絡をしたのはあたしから。だから余計にドキドキしてる。