あのね、先生。

「つーか、久しぶりだよな」

「んー、そうだね」

「最後にあったの、お前が大学の学祭に行くとか行かないとか、そんな時期じゃなかった?」

そういえばそうだ。

ユータは今俺が茉央ちゃんとどうなってるのか何も知らないわけで、当然急に連絡が取れないなんて話をしても、何言ってんだってことになるわけだ。

そっかそっか、そんなに前から会ってなかったんだな。


「急なんだけどさユータ、俺いま茉央ちゃんと浮気してんの」

俺が浮気してるっていうか、茉央ちゃんに浮気させちゃってるんだけど。

「…え…?」

ユータはほんとにポカーンって言葉がよく似合うような、すごくマヌケな顔で何て言った?と聞き返してきた。

「だから、俺いま茉央ちゃんと浮気してんの。正確には浮気させちゃってるんだけどね」
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