チョコミントが溶ける頃に

 スマホをちらりと見て、ほっと一息ついた。



 けど、ぼくの心臓はどくんどくんと規則正しく脈打っていて、緊張をこれでもかというほど表している。




 何もすることがない、ということに気付いて、はっと前の生嶋さんを見た。



 やっぱり可愛いなぁ……生嶋さんは。ほんとに、どうして僕と遊園地に来ているのか不思議になるよ。


 
 初めよりも少し、水色の綺麗な髪が乱れていたはずなのにいつの間にかきちんと整えられている。きっとトイレでセットし直したのだろう。


 唇もつやつやしていて、柔らかそうだなぁ――――――ぱちっ。



 
 彼女と目が合い、はっと我に返る。

 
 
 な、な、な、何考えてんだぼく!? 今ヤバイこと考えてたよね!?  

 ぼくって……ぼくって、そんなに変態だったのか……。



 目が合った生嶋さんも、驚いたのか顔をぼうっと紅くした。


 きっとぼくも、彼女と同じような林檎のような顔をしているのだろう。




 それにしても、ぼくから休みたいと言った限りはこの空気をどうにかしないと……。


 どうすれば、と思った時、たまたま目に付いたフードコート。



 焦ったぼくは咄嗟に口を開いた。




「あ、えっと、ぼく何か買ってこようと思うんだけど……。生嶋さんも何か買う?」

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