無気力系恋愛
翌日。



「麻依ぃぃぃぃっ!!!!!!!!」


「!?...なっ、なに...?」


教室に入った途端、南海がすごい顔で私の席へ走ってきた。
怖い...


「昨日!!委員会で櫻井裕太と話したってほんとっっ!?」


「えっ......」


あぁ、もうそんな広まってるんですか。すごいね人間の伝達力って。


「......いや、話したと言えるほどじゃないよ。ただ向こうが一方的だっただけだよ。」


「えっ、でも話しかけられたんでしょ?」


「......まぁ、それは......」


「す、すごぉぉぉいっ!!///麻依!!あんたヤザ高女子生徒の誇りだよ!!」


「はぁ?」


全く持って理解不能だ。
ただ、男子に話しかけられただけではないか。
ただそれが少し顔の整った奴だとしても、私達と同じ人間。
......全く持って理解不能だ。


そんな私の声もつゆ知らず、南海は隣でギャーギャー騒いでいたが。





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