狂気の王と永遠の愛(接吻)を 【第一部 センスイ編収録版】

その49

優しく、穏やかだった光がたちまち怒りの炎へと姿を変え、あっという間にあたりを包んだ。

センスイの生み出した炎が悠久の王の生成した結界を覆いつくし…まるで光のカーテンが燃えるように溶かされていく。


「セシエル様…この力…」


ゴクリと唾を飲み込んだキュリオの顔には焦りの色が浮かぶ。

それもそのはず…悠久の王の結界を解くなど…まるで…


「キュリオ…死んではいけないよ。やつは紛れもなく…」


「……」


セシエルの顔に緊張が走る。
キュリオは彼の綺麗な横顔を見つめながら言いたいことがわかってしまった。



『…これで終わりだッッッ!!!』



ドンッ!!とさらに力を上げたセンスイの鬼のような形相が間近に迫り…



「…っ…!!」



微動だに出来ぬ三人の前に一人の男が立ちはだかった―――



「王が揃いも揃って…情けない」



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