狂気の王と永遠の愛(接吻)を 【第一部 センスイ編収録版】

嵐の予感

「待ってぇ!アランせんせぇっっ!!」


「私たちもご一緒させてもらってもよろしいかしら?」


「やぁやぁ生徒諸君!先生たちも仲間に入れてくれたまえっ!」


この三人は以前、センスイの話でアランを見事に釣り上げた女教師たちだ。

しかしその記憶が完全に失われているため…


「アラン先生!向こうでおいしいお酒を飲ませてくれる店を探しておいたんです!!是非っ!ご一緒しましょう!!!」


比較的色気に無頓着な数学教師が積極的なアプローチへと出ている。


「…私には長年飲みなれているものがある。今さら嗜好を広げるつもりもない…他をあたってくれ」


「……」


唖然としているアオイにアランが優しく声をかけた。


「聞いていたよ、私の分までおやつを用意してくれているんだって?」


「あ…はい、良かったです。同じ馬車になれて…」


女教師たちに睨まれ、萎縮するアオイの語尾はどんどん小さくなっていく。


「早く行こうぜアオイ、お前真ん中な」


「…あんたらうるせぇんだよ。それとアラン…いちいちアオイに絡んでくんな」


敵意をむき出しにしたシュウにアランの眉がピクリと動く。


「……」


(ヴァンパイアの分際で…私のアオイに……)



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